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5月19日午前11時から東京地裁で行われた、個人で東京電力に損害賠償を求めた裁判の口頭弁論を傍聴してきました。東京に住む原告の方が、福島第1原発が爆発して東京も被曝の危険があったということで10万円の慰謝料を求めたものです。
今回までに、実損に関する証拠はすべて提出され、今後は、原告の陳述書の提出、そして証人尋問に誰を呼ぶのかが争点となります。
裁判では、矢尾渉裁判長が「陳述書を出せないのは、何故なのか?」「まとめの主張をすると言っているが、必要無いと考えています」「その期日は何のために必要ですか?」など進行について非常に厳しい指摘を行い、弁護団長の紀藤正樹弁護士と激しいやり取りが行われました。筆者は、原告や被告として、また傍聴人として幾つかの裁判を見たことがありますが、このような厳しいやり取りが行われる裁判は見たことがありません。いつも淡々と進行するイメージです。
証人の予定については、裁判長が「証人の申請は、他の主張と平行して進められませんか?」と指摘したのに対し、紀藤弁護士は「本人の同意は取っているが、証人として呼ぶとなると影響力が強い方なので、まだ誰かと言うことを発言する段階ではない。8月5日の期日までに必要な主張を全て出すので、それから申請したい」と述べました。
裁判終了後、弁護団への質問タイムがあったため「美味しんぼ」騒動について聞いてみたところ、紀藤弁護士は「裁判の証拠として出す価値があるかもしれないので、提出することも検討します」と回答しました。あの美味しんぼが、公的な裁判の証拠として出される可能性があるようです。
東電損害賠償訴訟の次回期日は、
6月24日(火)午後1時30分~ 東京地裁615法廷
となります。
明日午前11時から開かれる、東京都民が東京電力を訴えた原発損害賠償請求訴訟の証拠提出の準備がこの時間になっても終わらない。福島県民ではなく東京都民の訴え。東京都民が勝訴できれば当然に福島県民も栃木県民・茨城県民ほか関東圏の市民が勝訴できる。しかし検討することがあまりにもたくさん。
— 弁護士紀藤正樹 @Masaki_Kito (@masaki_kito) 2014, 5月 18
↑ちなみに原発事故の時効はまだなので、今から訴えることも可能らしいです。
拡散希望! 明日午前11時 東京地裁706号法廷 東京都民が東京電力を訴えた原発損害賠償請求訴訟 原発事故に怒っている方はぜひ法廷に結集を! http://t.co/gnRutB7PHe 東京地裁の地図(霞が関)⇒http://t.co/62ohipxdy4
— 弁護士紀藤正樹 @Masaki_Kito (@masaki_kito) 2014, 5月 18
2014 05 19 [消費者問題] | 固定リンク | コメント (0)
※ネットでは、被曝によって鼻血が出ることは無い(鼻血が出たと書くのも不適切)というのが「定説」ですので、あえて「デマ」と表記しています。
参議院議員の川田龍平氏が以下のようなツイートをしていたので、調べてみた。
「国会」「鼻出血」or「鼻血」で検索すれば、当時、野党であった自民党議員の被災地における「鼻血」についての真摯な国会質疑が存在します。参議院では「鼻血」の事実はすでに問題になっていました。北海道へ自主避難した宍戸隆子さんの参考人質疑も。http://t.co/nvneP1n93Y
— 参議院議員 川田龍平事務所 (@KawadaOffice) 2014, 5月 9
国会での「鼻血」に関する質疑(放射能メモ)を元に、国会会議録検索システムで検索すると、放射能メモで引用されている箇所が見つかる。
大きな不安はないというふうにおっしゃっていますが、ほかの県南の地区も、これ、保健便り、ちょっと持ってきました。ある小学校の、県南の小学校の保健便りです。
四月から七月二十二日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血、これ鼻血ですね、順に多くということ、これ結果で出ているんですね。これ、県南でもやっぱりこういう症状が出ると心配になるんですよ。それにどういうふうに、本当に不安はないと言えますか。
そういった状況で、官房長官は、人体に影響がないということを繰り返し発表をしておりました。
この前、予算委員会でも紹介させていただきました保健便り、ある県南の、宮城県の南部の学校、小学校が出した保健便りの一節ですね。ちょっとまた読ませていただきます。保健室の利用状況についてでございます。
四月から七月二十日現在の保健室利用状況では、内科的症状で延べ人数四百六十九名が利用しました。内科的症状では、頭痛、腹痛、鼻出血の順に多く、鼻出血というのはこれ鼻血のことですね、外科症状では擦り傷、打撲、虫刺されが順に多かったということで書いてありますが、平野大臣、この事実もう一度、どのようにお考えになりますでしょうか。
国、東電は、止める、冷やす、閉じ込めると言い張って絶対に安全だと言ってきた結果がこれで、我々は住むところも追われてしまった。放射能のために学校も病院も職場も全て奪われて崩壊しているのです。私は脱毛していますし、毎日鼻血が出ています。この前、東京のある病院に被曝しているので血液検査をしてもらえますかとお願いしたら、いや、調べられないと断られましたよ。我々は被曝までさせられているが、その対策もないし、明確な検査もないという。本当に重い発言だと思います。
具体的にこんな心配の声をお寄せいただいています。子どもが鼻血を出した、これは被ばくによる影響じゃないかと心配なんだけれども、それを診察してもらった、検査してもらった、そのお金はどうなるんですかということです。
山谷えり子氏なんかは、毎日、鼻血が出ているそうです。大変だ。