« 面白い手品動画 | トップページ | @nifty(アット・ニフティ)から、削除要請が来ました »
Twitterで、以下のような文章を見かけました。ワタミを、どうしても当選させたくない人にとって、これは本当でしょうか?
「ワタミが嫌いだから比例は自民党に入れない」なんて工作員に乗せられてはいけません。参院選は衆院選と違って、比例区も「個人名」で投票できます。個人名での投票数の多い順に当選者が決まります。候補者を吟味し、ぜひ「個人名」で投票しましょう(。・_・。)ノ ヒゲの隊長も比例で出ますよ。
たとえば、自民党の比例代表の立候補者が、以下のようになっていたとします。
・ヒゲの隊長
・ワタミ
・その他1
・その他2
それで、得票数が以下のような感じだったとします。
1位 ヒゲの隊長 400万票
2位 その他1 50万票
3位 ワタミ 1000票
4位 その他2 500票
---------------
合計得票数 450万1500票
この時、まず「全員の合計得票数(+自民党と書いた人の数)」で自民党の議席数が決まります。参院選は、だいたい100万票で1議席獲得できるので、仮に、450万票=4議席分だとすると、全員当選することになります。ヒゲの隊長が獲得した票のうち99万9000票がワタミに流れて、ワタミは議席を獲得することになります。
仮に、ヒゲの隊長が250万票しか獲得できず、全体で300万票=3議席だとしても、上から3人が当選するので、やはりワタミが当選します。
全体で200万票以下=2議席以下のときに、やっとワタミは落選です。個人の得票が他人に流れるシステムなので、なんだか、複雑です。実際には、自民党と書く人が多いので、(個人の得票で余った分+自民党と書いた票)が、上位から順番に穴埋めとして流れる形になります。
というわけで、本当ともウソともいいがたいのですが、ヒゲの隊長を応援した票がワタミを当選させることがあるということは知っておいた方が良いかと思います。ちなみに、一人の人気者に投票するよりは、ワタミの順位を下げるようにワタミと同じくらいの人気の人に投票するのが効果的です。
P.S.
本記事は特定の候補者の当落を問題にしているのではなく、「個人名を書けば、他の候補者の当落に影響は無い」という勘違いを問題としている記事です。個人的には「憲法96条の改正」を目指す政党に入れるつもりはありません。
2013 06 08 | 固定リンク