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2005.07.11

山岡氏が、詐欺師の味方をしている

この記事は、悪マニ本館の方にも、リライトして掲載しました。

最近、山岡俊介氏のブログがあることを知ったので読んでいるのだが、どうも変なことを書いている。

リンク: 情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ): <新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米国ジャーナリスト)28  「日本は詐欺師たちの天国」 .

詐欺犯の罪、罰は当然ではあるが、被害者側の“欲”もまた、問題である。ところが日本では、当事者の責任を問う声はあがらない。欲をして被った被害者であっても“被害者面”して騒げばなんとかしてくれる…、そんな甘さが渦巻いている。アメリカは当事者責任が徹底している国ゆえ、この手の詐欺はあまりみかけない…、

確かに、「騙された方も悪い」というのは一面において正しい。たとえば、法律でも
・脅迫によって奪われた物を、第3者に転売されても取り返せる
のに対し、
・詐欺によって奪われた物を、第3者に転売されたら取り返せない
など、騙された人にも一定の責任を課すようになっている。

しかし、責任には濃淡があるのであって、詐欺師の方が圧倒的に悪いはずである。その大小関係を曖昧または同列に扱うことで、議論の本質をずらすのは詭弁である。また、「今の自分は騙されないに違いない」と思ったからと言って、「誰でも同じ程度の知識や経験を持っているはずである」と言う思い込みは、いかにも想像力が足りない。

「騙されるような馬鹿には、管財人とか後見人でも付けておけ」と建設的(?)な批判をするのならともかく、単に「お前らは俺より馬鹿」と言っているようにしか思えない記事を載せて、何の意味があるのであろうか?

また、そもそも、「アメリカは当事者責任が徹底している」と言うのが、全くの嘘っぱちだ。日本は、ヤミ金の収益を国が没収できないことからも分かるように(犯罪収益丸儲け)、被害者が自己責任において被害回復を図る原則が徹底している。国や警察は、全く手を貸してくれない。しかし、アメリカでは、行政が犯罪収益を一旦全て没収し、被害者に配当するシステムが非常に充実しているのである。被害者は、役所に置いてある「全てお任せします」と言う書類にサインをするだけで、数ヵ月後には被害が回復される。日本のように、「騙された」と騒ぐ必要も無い(騒ぐのは結構大変だし、腰の重い警察を動かすためと言う面もある)。単にサインをするだけで、お金が戻ってくるのだ。

参考: 不当利益吐き出し、金銭的制裁の日米比較(国民生活センター)

行政や消費者団体に守ってもらっている国民を引き合いにして、「アメリカは当事者責任が徹底している」などとは全く持っておこがましい。マイク・アキオステリスなる人物が、別人か別名かは知らないが、とんでもない錯誤記事を載せるものだ。

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コメント

あー、あの山岡ですね。テレビで見た詐欺師の顔です。
さっそくコチラのリンクを張ってやろうと思ったら
既に実行済みでした。

投稿者: たこポン (2005/07/11 22:29:42)

ココ山岡。

投稿者: しゅう (2005/07/12 2:05:06)

 私としてはあの記事の主張は「お前らは(外形的権威や感情で)騙されやすいんだから注意しろよ」であり、それ自体はもっともなことだと思うのですが。
 巧妙なフィッシュイング詐欺に引っかかるのならともかく、ちょっと考えれば変だろと指摘できるような舞台装置で数百億単位の金が集まるのですから、日本人が詐欺を見分けるスキルが低いのは否めないと思います。
 
 もっとも、「日本人はおいしい話に対して疑う気持ちを持つべきである」と締めくくるのならともかく、「お前ら日本人は危機管理能力ゼロじゃ」と締めているので単にバカにしている記事に見えるのも致し方ないのですが。

投稿者: 万打無 (2005/07/12 17:45:10)

 あれから山岡氏の記事とここの記事を読み直して考えてみたのですが、アメリカと違い日本の被害者は国の庇護が無い中で闘っているのに、それをただ騒いでいるだけと一蹴するのは悪意があるとしか思えません。
 アメリカと日本の被害者保護の違いはちょっと調べればわかることでしょうし、そもそもアメリカ人なら知っていて当然のことだろうと思います。
 知っていてあのように書いたのか、それとも調べもせず構成ありきであのように書いたのか。
 どちらにせよジャーナリストを名乗るものが載せる記事ではありません。
 事実と全く異なることで被害者を貶すのですから、困っている人を助けるためのジャーナリズムではないようですね。

 上のコメントで私が書いた山岡氏の記事に対して「あれは注意を喚起するためのもの」という解釈は、過剰な善意で受け取った場合のみ成立すると言えますね。

投稿者: 万打無 (2005/07/13 10:25:00)

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